IPアドレスとは?
インターネットを利用するとき、私たちは知らず知らずのうちに「IPアドレス」を使っています。
IPアドレス(Internet Protocol Address)は、
ネットワーク上のデバイスを識別するための番号です。
スマートフォン、パソコン、サーバーなど、インターネットに接続するすべての機器は、ユニークなIPアドレスを持っています。
IPアドレスは、インターネットの「住所」のようなもので、特定のデバイスを識別するために欠かせません。
例えば誰かに手紙を送るとき、正しい住所を書かないと届かないのと同じように、IPアドレスがなければデータが正しく伝達されません。
IPアドレスの用途
IPアドレスの主な用途は、ネットワーク内のデバイスを識別し、通信をスムーズにすることです。以下のような場面で活躍しています。
① データ通信
IPアドレスを利用すると、特定のデバイスにデータを送ることができます。例えば、ウェブサイトにアクセスすると、サーバーのIPアドレスへリクエストを送信し、そこからデータが返されることで、ページが表示されます。
② インターネット接続の管理
ネットワーク管理者は、IPアドレスを使ってネットワーク内のデバイスを識別し、アクセス制限や監視を行います。企業や組織では、特定のIPアドレスに対して制限を設けることで、セキュリティを強化することがあります。
(このIPアドレスは社外からの接続だな・・・制限キツくしておこう、といった具合に)
③ 位置情報の特定
IPアドレスを使うことで、デバイスのおおよその位置情報を特定できます。これは、オンライン広告のターゲティングや、地域制限付きコンテンツの提供に活用されています。ただし、VPNなどを使用すると、IPアドレスを変更し、位置情報を隠すことも可能です。
④ 遠隔操作やリモートアクセス
企業や個人は、IPアドレスを使ってリモートアクセスを行い、別の場所にあるデバイスに接続できます。例えば、会社のシステムにアクセスするためにVPN※を利用するケースがあります。
※VPN(Virtual Private Network):直訳すると「仮想のプライベートなネットワーク」です。これを使うと、ネットの通信を 暗号化 して、まるで専用の秘密通路を通ってデータを送受信しているような状態になります。
IPアドレスの種類(グローバルIPアドレス、プライベートIPアドレス)
IPアドレスには、大きく分けて グローバルIPアドレス と プライベートIPアドレス の2種類があります。
① グローバルIPアドレス
これはインターネットに直接接続できるIPアドレスで、世界中のどこにいてもユニークなものです。
✅ 特徴
- 世界中でユニーク → どこからでもアクセス可能
- インターネットに直接つながる → 外部からアクセスされることもある(セキュリティに注意!)
- ISP(インターネットサービスプロバイダ)が割り当てる → 例えば、光回線やモバイルネットワークを契約すると、割り当てられる
📍 Wi-Fiルーターやスマホは、インターネットに接続するために、プロバイダ(NTTやSoftBankなど)からグローバルIPアドレスをもらっています。これはインターネット上で世界にひとつだけの番号になっているんです。
② プライベートIPアドレス
IプライベートIPアドレスとは?
これは家庭やオフィスなどのローカルネットワーク内だけで使われるIPアドレス。インターネットには直接つながりません。ルーターさんに変換してもらってやっと外との通信ができます。
✅ 特徴
- 家庭や企業のネットワーク内で使われる → 例えば、家の中でスマホ・PC・ゲーム機がWi-Fiでつながるとき
- インターネットには直接つながらない → 外部から勝手にアクセスされないので安全〇
- ルーターが管理する → ルーターがデバイスに自動で割り当てる(設定によってはIPアドレスを固定にすることもできます)
📍 家の中でWi-Fiや有線でルーターに接続すると、スマホやPCはルーターからプライベートIPアドレスをもらいます。
まとめ
IPアドレスは、ネットワーク上の住所!
インターネットを支える重要な要素であり、データの送受信やネットワーク管理に欠かせないものです。